File No.003 [Bow's Boards Story]

Dick Van Straalen Rocket Fish

Posted on June 18, 2013 by Nozomu Sugimoto

このボードを初めて出会ったのは、サーフィンの映像クリエイターとして知られる Jack McCoy (ジャック マッコイ)が 2004 年に作成したBillabong「Blue Horizon」に収められた映像の中でした。今は亡き元世界チャンピオン Andy Irons (アンディ アイアンズ)と、フリーサーファー Dave Rastovich (デイブ ラスタヴィッチ)をフィーチャーしたフィルムです。
世界最高峰の舞台で活躍するコンペテイターと、順位など関係ない世界でサーフィンをしているフリーサーファーの、相対する波乗りを追っていくフィルムです。
その中で Dave Rastovich が使用しているボードが、Dick Van Straalen (ディック ヴァン ストラーレン)がシェイプしたRocket Fish (ロケット フィッシュ)です。この DVD 中ではカーボン製を使っていたようです。
Roket Fish で、トライフィンにはないカーヴィングを描きながら、凄いスピードでカッ飛んでいる Rastovich (ラスタヴィッチ)のライディングは、脳裏に焼きつく迫力です。

DVD を見てから 5年ほど経った、バリ島移住 3年目の頃でした。
オーストラリア在住の友人から「今度バリに行く友達のサーフィンガイドを頼みたい」という連絡がありました。 ガイド当日、現れたのは、今では親しい友人となったユタカです。 ユタカは、サーフボードの知識が豊富で、ボードの話題でずいぶん盛り上がったものです。 話の途中、ふと気になって彼の仕事を聞くと、「サーフボードの販売代理店をやっています」。
なるほど、よく知っているワケだ。
さらに、なんと、
「Dick Van Straren を扱っているんです」
と言うではありませんか。彼は、Dick Van Straalen 日本正規代理店の代表だったのです。 ボクは、5年越しに夢見ていた Dick Van Straalen がシェープする Rocket Fish をオーダーすることにしました。
長さ は、フィッシュ系としてはスタンダードな 5’7”です。
Rastovich が 5’2”〜 5’3” に乗っているということで、もう少し短めの 5’5” にしようかとも思ったのですが、ユタカのおススメは、バリ島でオールラウンドに乗るのによい、5’10” でした。さすがにそれは長すぎると思い、間をとって、5’7” にしました。 さらに、ボクの体重と脚力を考えると、通常の Dick Van Straalen のシェイプよりも薄くしてもらうことにしました。薄くはしたいけれど、レールの厚みは保ちたいということで、デッキコンケーブを入れることによって浮力を落としてもらうようにオーダーしました。
ボクは、ことボードについては、あれこれうるさいので、きっとユタカにとっては厄介な客だろうなー

それから3か月ほど経過して、ユタカが再びバリ島を訪れるとの連絡がありました。 空港に迎えに行くと、彼は、ボクがオーダーしたボードと一緒にやって来てくれていました。

Roket Fish はツウィンフィンです。
ツウフィンのボードはここ数年、再び注目されており、中でもフィッシュフライのボードはビーチでもよく見かけるようになりましたが、Rocket Fish は、フィッシュフライとは全く異なるボードです。
大きな違いとしては、2点。
1.高速のターンができる。
2.ストレートに滑れスピードが出る。
フィッシュフライがメローなミドルサイズで乗ると楽しいのに対して、この Rocket Fish は、アクション系といわれるチャングーをはじめ、エアポートリーフ、ウルワツやパダンパダンのオーバーヘッドも滑れてしまうのです。このボードで実際、パダンパダンのチューブにも入りました。

フィンは、Dick Van Straalen Rocket Fish 用 Rastovich モデルです。

いつかこのボードで、デザートポイントの波に乗ってみたいなぁ〜
そんなことを思いながら、今もよく乗っている、ボクの愛するボードのひとつです。 明日のチャングーも、このボードがちょうどよさそうです。明日はこれ持っていこうかな